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LOBO2月結果 2カ月連続業況回復 原油安の恩恵広がる

LOBO全産業合計の各DIの推移

日本商工会議所は2月27日、2月の商工会議所LOBO(早期景気観測)調査結果を発表した。調査期間は2月13~19日。全国422商工会議所が3153企業にヒアリングした。2月の全産業合計の業況DIは、▲21・7と、前月から4・2ポイントプラスとなり2カ月連続の回復。原油安、自動車・電子部品の輸出増、外国人観光客の増加などが寄与した。先行き見通しも今月比プラス2・3ポイントと改善を見込む。

業況DIは、建設、製造、卸売、小売、サービスの全5業種で改善。日商では、「原油安の恩恵が幅広い業種に広がる中、米国・中国向けをはじめとする自動車・電子部品などの輸出増や、外国人観光客の増加を背景に、中小企業の景況感は持ち直しに向けた動きが見られる」と指摘する一方、「春節を迎え、中国などからの観光客が大幅に伸びた都市部の回復が全体を押し上げており、地方の中小企業では、コスト増加分の価格転嫁の遅れや個人消費の鈍さが業況改善の足かせとなっている」との慎重な見方も崩していない。

業種別に見ると、建設業からは、「来年度に複数のメーカーで新工場建設が予定され、受注増に期待」(一般工事)との声がある一方で、「円安で型枠用合板の価格が上昇」(建築工事)、「公共工事が減少しつつある」(電気工事)との声も聞かれた。

製造業からは、「ガソリン価格の下落で、運送費などが抑えられ、業況好転」(畜産食料品製造)といった声がある中で、「引き合いは多いが、溶接工不足で対応しきれない」(製缶板金)との指摘もある。

卸売業から、「大企業の受注増を見越し、運搬車両を燃費性能の良いものに入れ替える」(建築資材卸)、「3~4月に冷凍食品の値上げが予定され、採算が厳しくなる」(食料品卸)などの声が聞かれる。小売業からは、「バレンタイン商戦では、高級ブランドに人気」(百貨店)、「外国人観光客の土産として日本茶の需要が高まっている」(茶類・菓子小売)などの動きが報告されている。

サービス業からは、「春休みやゴールデンウィークに向けて、新メニューの開発などを検討中」(飲食店)、「北陸新幹線の開業を控え、予約などの問い合わせが相次いでいる」(旅館)などの前向きな声も聞かれた。

先行き見通しDIは▲19・4(今月比+2・3ポイント)と若干の改善を見込む。大企業の賃上げなどを背景とする消費の持ち直しや、円安に伴う取引先の海外生産・調達の国内シフトを期待する声が聞かれるなど、一部で明るさも見えるが、日商では、「多くの中小企業では、価格転嫁の遅れによる収益圧迫が続く中、先行きへの不安が払しょくできておらず、慎重さが残る」と分析している。