セレクト地域短信 チューリップ球根植え 観光名所創出へ市民らと
橋本商工会議所(和歌山県)は2020年11月14、21、28日の3日間、橋本市内の恋野地区で、ボランティアとして参加した市民らと共にチューリップの球根の植え込み作業を行った。同事業は、休耕田を活用してチューリップを咲かせ、観光資源とする「はしもと紀の川花夢計画・恋のチューリップ畑」の一環。18年から始め、毎年4月の開花時にはイベントを開催している。
19年4月には、虹とハートの形に植えた2万球のチューリップが咲き、イベント期間中は約3500人が訪れ、にぎわった。20年4月は新型コロナウイルスの影響でイベントは中止としたが、19年同様に植えた4万球のチューリップがきれいに咲き誇り、唯一開催したフォトコンテストには多くの作品が集まった。
例年は1日で行う球根植えは今回、感染防止のため3日間に分けて実施。市内の団体や市民らが、3日間で延べ240人参加し、赤、白、黄色のチューリップ球根5万球を植えた。参加した家族連れは、「来年、自分たちが植えた花を見るのが楽しみ」と話していた。
また今回、同所は球根代の一部に充てようとチューリップの刺しゅう付きマスクを販売。会頭企業が無償提供したもので、700枚を完売した。同所は「いずれは10万本のチューリップを咲かせて観光名所にしたい」と今後に意欲を見せている。
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