セレクト地域短信 地産地消型の新会館が高評価
地域の交流拠点に活用
飯能商工会議所の新商工会館が、第24回木材活用コンクールで高く評価され、全国から応募のあった114作品の中から優秀賞(一般社団法人全国木材組合連合会会長賞)に選定された。
東・西棟で構成された木造2階建て(延べ床面積約783㎡)の同会館は、地元特産の西川材が多用され、温かい木のぬくもりが感じられるデザイン。同所執務室や観光協会、多目的に利用可能な大会議室の全てを1階に置き、美しい中庭や広い屋上など開放的なスペースも設け、祭りや催事の際に多くの市民が集えるようにした。
1964年に建設された旧商工会館は、老朽化が進行したことで建て替えを決定。新会館は、「地域商工業振興」「観光振興」「西川材振興」「交流・コミュニティ」の拠点をコンセプトに野沢正光建築工房の基本設計・実施設計と細田建設の施工で具現化し、材料だけでなく地元の企業や職人の技術も細部に至るまで生かされている。
2020年10月には、木で暮らしと社会を豊かにするモノ・コトを表彰する第6回「ウッドデザイン賞2020」のソーシャルデザイン部門(=木を使って地域や社会を活性化)にも入賞を果たした。
同所は、総合的な相談窓口や検定試験などの会場といった商工業振興の拠点であると同時に、観光情報の発信や市民・コミュニティの交流拠点としても活用していく。
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