セレクト地域短信 「先帝祭」の官女衣装寄贈 「来年こそ感動届けたい」
下関商工会議所女性会(山口県)は、毎年5月の大型連休に開催される、しものせき海峡まつり「先帝祭」の官女衣装(小うちぎと長ばかま)を市に寄贈した。
豪華絢爛(けんらん)な衣装を身にまとった上臈(じょうろう)が市内各所を練り歩く神事「上臈道中」は先帝祭の最大の見どころだ。そのうちの官女衣装が、購入から30年以上経過し劣化していた。同女性会は市の観光政策課に相談し、衣装買い替えの希望があったため、寄贈を決めた。
同会は、事業の一環として地域振興基金づくりを行い、毎年福祉施設への寄付活動や、5年ごとの周年事業を実施。また、10年ごとに公共施設などに案内板やベンチも寄贈しており、今回は創立40周年事業として実施した。
同女性会の福田牧枝会長は、「今年も先帝祭は新型コロナウイルスの影響で中止になったが、来年はこの衣装を着ていただき、下関に来られる方々に感動を届けてほしい」と話している。
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