セレクト地域短信 「農林水産省食料産業局長賞」を受賞
地産地消活動や商品開発に評価
小樽商工会議所が事務局を務める「知産志食(ちさんししょく)しりべし」プロジェクトは昨年10月、農林水産省が主催する「平成30年地産地消等優良活動表彰」で「農林水産省食料産業局長賞」を受賞した。同賞は、全国の創意工夫の見られる地産地消事業や国産農林水産物・食品などの消費拡大を推進する企業・団体に贈られるもの。同プロジェクトの地域ブランド商品開発や継続的な取り組みが評価された。
小樽市と13町6村から構成される後志(しりべし)は海産物、農産物、酪農製品など食材が豊富な地域。同プロジェクトは、この後志の食の魅力をPRするため同所、生産者、飲食店、食品製造、ホテル関係者などで2010年に発足した。「知産志食」とは「産地を知って後志を食べよう」という造語だ。
プロジェクトでは、女性の視点でつくったリキュールやスイーツを展開する「小樽美人」シリーズや、「にしん小樽漬」などの地域ブランドを開発。また、道の駅や市場、飲食店を巡るスタンプラリー、小学校での食育、アグリツーリズムの開催などさまざまな取り組みを行っている。
11月3日に東京・丸の内で行われた授賞式には同所の杉江俊太郎副会頭が出席した。「受賞を機に事業をパワーアップしたい」と同所担当者。地域をけん引するプロジェクトとして今後の発展が期待される。
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