セレクト地域短信 「おみせ相談所」を開設
店の課題に専門家がアドバイス
黒石商工会議所は、黒石市や市内のNPO法人などの協力の下、市内の製造・販売事業者の商品開発・販売促進を支援する「黒石おみせプロジェクト」に取り組んでいる。その一環として、専門家がアドバイスを行う「おみせ相談所」を同所内に開設。和菓子店、餅店など初の申し込み事業者3社との面談が9月3、4日に行われた。
おみせ相談所は、「商品パッケージを見直したい」「新商品の開発手法を知りたい」「インスタグラムを使った販促を考えたい」などの課題を抱える事業者がメールやファクスで申し込むと、相談所が面談日程を設定し、商品開発や広報、デザインの専門家らが1時間程度の面談を行い、助言する仕組み。相談所は年4回開設する予定で、商品開発などが進んだ時点で再度相談を申し込むことも可能だ。
初の面談を行った老舗の餅店経営者は、主力商品の売り上げ増を図りたいと相談。ローカルフードデザイナーの坂本貴秀さんとグラフィックデザイナーの木村正幸さんが、「コンビニの商品との違いを売り込むべき」「商品のサイズや包装を見直しては?」などとアドバイスした。同社は10月に2回目の面談を行い、5個セットだった商品の単品売りを決定、包装の変更などを具体的に進めている。
同所は、「専門家の意見は参考になるはず。売り上げ増に向けて、一緒に考える機会にしたい。悩んでいることがあればぜひ相談してほしい」と話している。おみせ相談所では、新規の相談も随時受け付けている。
特典!最新記事がすぐ読める