平成14年、兵庫県西宮市に医療機器の開発で創業したベンチャー企業、ライトニックス。同社がおよそ10年の歳月をかけて生み出した世界初の植物由来の樹脂製ランセット針「ピンニックスライト」が、糖尿病を患う人から絶大な支持を受け、売上を伸ばしている。ランセット針が世に送り出されるまでの経緯を紹介する。
〝注射は痛い〟の常識を覆す
厚生労働省による最新の調査では、日本人で糖尿病が強く疑われる人は約950万人、可能性が否定できない人は約1100万人と推計されている。この糖尿病に苦しむ人々のうち、血糖値測定のための採血を毎日複数回しなければならない患者さんに絶大な支持を得ている〝痛みを軽減する採血針〟「ピンニックスライト」を開発したのが、従業員5人のベンチャー企業ライトニックスだ。
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