日本商工会議所の小林健会頭は11月5日、フランスのパリ・イルドフランス商工会議所のドミニク・レスティノ会頭の表敬訪問を受け、会談した。レスティノ会頭は翌6日の「日仏ビジネスサミット2025」への参加に合わせて来日。会談では、日仏双方が直面する経済状況や中小企業の現状などについて意見交換を行い、資材高騰、人材不足、事業承継、国内投資によるイノベーションの促進といった共通課題を確認した。
小林会頭は、人手不足への対応に関する意見交換において、少子高齢化による人手不足の深刻化やそれに伴う外国人労働者の雇用の増加など、わが国の現状について説明。レスティノ会頭は、「人材不足はフランスでも共通している」と応じ、出生率の低下が年金や移民制度にも関わる課題となっていることを強調した。また、「フランスの企業は『有能な』人材を求めている」と述べ、同所が運営するデジタル、アニメーションなどさまざまな分野を学べるビジネススクールについて紹介した。
会談の最後には、レスティノ会頭が小林会頭に来仏を呼び掛け。小林会頭は機会を捉えたフランスへの訪問に意欲を示した。
