仲間との信頼関係「和」を築くため互いに熱く語り思いをぶつけ合う
日本YEGは全国各地のYEG単会会長、次年度会長、YEG事務局担当者などを対象に「全国会長研修会」を開催。 地域経済を担うリーダーとしての資質向上を図るとともに、各地が直面する課題などについて意見交換を行った。
全国会長研修会は毎年11月、今年度および次年度の各地YEG単会会長が、青年部の会長としての研鑽を積むために行っているものだ。34回目となる今回は11月24~26日の3日間、兵庫県加古川市で「播州悠久の流れ かこがわ会議」を、主催:日本YEG、主管:加古川YEG、副主管:兵庫県商工会議所青年部連合会で開催。当日は、371単会から、1521人が参加し(単会出席率90%)、会長同士の交流を図った。
各地のYEG会長に寄せられる期待
研修会の開会式で平成28年度日本YEG岡村寅嗣会長は、「YEGは『信頼』というビジネスで最も重要な要素を獲得できるチャンス。信頼こそがお互いを発展させることになる」とあいさつ。森本幸次郎大会会長(加古川YEG)は、「年に一度、各単会リーダーが集うこの場で、無限大の『和』を築きあげよう」と述べた。
また、来賓として井戸敏三兵庫県知事や、岡田康裕加古川市長らが臨席。井戸知事からは、「青年ならではの柔軟な発想と力強い行動力で、引き続き各地域をリードしてほしい」と、YEGへの期待が寄せられた。
今年度を振り返り次年度につなぐための分科会
全国会長研修会は、第1分科会(次年度会長)、第2分科会(今年度会長)、第3分科会(YEG担当事務局)、第4分科会(熱意あるYEGメンバー)、全体研修の5つから構成。第1分科会では、各地YEGの次年度会長が参加し、YEGの会長としての気構えなどを学ぶとともに、会長予定者としての意気込みや不安感など、同じ立場だから語り合える思いの内を意見交換する場となった。第2分科会は、今年度の各地YEG会長が参加。上半期の活動を振り返り、会長職を通じて感じた課題などを他地域のYEG会長らとすり合わせ、交流を図る場となった。
第3分科会は、各地YEG事務局員が参加。担当者として備えるべきスキルを習得するための研修を実施した後、事務局運営に関わる有効事例や課題などについて意見を交わした。第4分科会は、各地YEGの役員や会員が参加。加古川市の特産品工場の企業視察や史跡などを巡り、同市の歴史や文化を学んだ。
YEGメンバーの考えたビジネスプランから学ぶ
最終日には、全ての大会登録者が参加する「全体研修」を併せて開催。YEGメンバーに対し、新しいビジネスモデルの構築、現業の見直しの機会を提供する「ビジネスプランコンテスト」(BPC)のグランプリ、準グランプリと、優秀賞にノミネートされた3作品とを発表した。
その後、グランプリを共同で受賞した、桑山務氏(下館YEG)と梶山義信氏(水戸YEG)による、「トレーラーハウス活用化事業〝モバイルコインランドリー投資ビジネス〟」のプレゼンテーションを実施。コメンテーターとして迎えたタレントの杉村太蔵氏と、CARITY代表取締役の高井洋子氏から講評をいただいた。
また、全体研修の目玉として、優秀賞にノミネートされた3作品のプレゼンテーションも実施。コメンテーターおよび会場の参加者によるリアルタイム投票で優秀賞(レッドベルト賞)を決定するという新たな試みを行った。杉村氏、高井氏だけでなく、会場の参加者からも高い評価を受けた、櫻井鉄矢氏(仙台YEG)の「さち未来について」が受賞。参加者からは、「他のメンバーのビジネスプランを学ぶことができ、自社の事業の見直しにも活用しようと思う」などの感想が聞かれた。
今後の取り組み
全国会長研修会では、主催、主管地、参加メンバーの思いが「和」になることで、単会出席率90%という結果を出した。今後は、次(地)世代のメンバーに、「和」をつないでいくことで、さらなる発展につながるのではないだろうか。次回全国会長研修会は、島根県出雲市で開催される。
また、平成29年2月23〜26日の4日間、日本YEG最大の事業である「第36回全国大会北海道いわみざわ大会」が開催される。はるか北の大地で、YEGのパワーを全国に向けて発信する。
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