福江商工会議所(長崎県)が事務局を務める福江みなとまつり協賛会は9月29日~10月1日、「福江みなとまつり」を開催した。昭和32年から続くこの祭りは、今年で60周年。地域の商工振興、観光誘客を目的に多彩なイベントを盛り込んでいる。
中でも目玉となっているのは、昭和52年に福江商店街連盟が青森から導入したねぶただ。遣唐使や倭寇(わこう)など五島の歴史や民話を題材にした巨大なねぶたが太鼓や囃子(はやし)、威勢のいい掛け声に合わせてまちを練り歩く。今年は自治体、学校など2日間で約1800人が参加した。
そのほか、五島市の特産品・ツバキをPRする「五頭つばき音頭」や企業・団体などが福江小唄に合わせて踊りながらパレードする「市民総踊り」、勇壮な「炎上太鼓」、住吉神社のみこし巡行などが行われ、多くの市民や観光客でにぎわった。祭りの最終日は花火大会が開催され、今年は約800発の花火が夜空を彩った。
同祭りは元々五穀豊穣(ほうじょう)や大漁を願う農業祭、漁業祭と商業祭を一つにまとめたもので、市民総参加を目標にスタートした。ねぶたを加えて市の一大イベントになり、今日では認知度も上がって観光振興の中心的な祭りとなっている。
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