「海の幸 山の幸に恵まれました 風光明媚(めいび)な野球と光のまち阿南市へようこそお越しいただきました」県外からお客さまがお見えになった時の私からの歓迎の口上です。阿南市は、東は紀伊水道に面し太平洋と瀬戸内の海の幸に、西は四国山地の山の幸に恵まれて、食材には事欠きません。また、2007年に「JAアグリあなんスタジアム」が完成したことをきっかけに、市が「野球のまち推進課」を創設し、観光商品を企画して全国から草野球チームを誘致するなど、「野球のまち」のPRに取り組む「スポーツツーリズム」のはしりとして有名なまちです。
一方、LED・半導体レーザー・リチウムイオン電池正極材料のトップメーカーである日亜化学工業の本社や、国内最大規模の石炭火電(電源開発、四国電力)が立地しており、国内屈指の「光のまち」という側面を持っています。
さらに、阿波の松島とうたわれた「橘湾」の島並み、緑と太陽がまぶしい「北の脇・淡島海岸」、四国最東端の地「蒲生田海岸」は、直近の直木賞受賞作『藍を継ぐ海』の舞台である架空の町「阿須町」のモデルとなっています。表紙絵となった「蒲生田岬灯台」は実在し、初点灯から100年を迎えます。聖地巡礼も兼ね、さまざまな顔を持つ阿南にぜひお越しください。
さて、弊社は、この阿南市で1967年に先代社長が旅館を創業しました。「アイテイスト」の社名は創業時の旧社名「石松」の頭文字「I」と地域への感謝を表す「愛」、そして「味覚・好み」を意味するtasteから名付けました。お客さまの笑顔のため、地域社会の食文化向上のため、そして社員一人一人の幸せのために、創意と改善を心掛けて歩んでおり、現在は徳島・小松島・阿南の3市でホテルや飲食店、不動産の賃貸業を営んでいます。
当所の会頭職を預かり、今年の11月ではや6年。役員・議員はもちろん、職員にも恵まれ、開かれた商工会議所活動を行ってきましたが、会員企業を見渡してみると、「原材料高」「人材不足」「人件費の高騰」「進まない価格転嫁」など課題が山積しています。また、3年3カ月のコロナ禍により顧客の生活習慣・行動パターンも変化し、提供する商品やサービスの選択も多様化が進み、要望に即応できる柔軟性を持った商品開発、サービスの提供が必要となっています。今後も丁寧に会員企業の意見を吸い上げ、役職員一同課題解決に向けて凡事徹底取り組んでまいります。