私たちの街・札幌は人口196万人。古くは「恋の街」とうたわれ、自然環境と都市景観が爽やかな北の商都です。広大な北海道の行政と経済の拠点として、全道各都市と連携し発展してまいりました。
街の中心「大通公園」では一年を通してにぎやかなイベントが開催されます。初夏は力強い舞いの「YOSAKOIソーラン祭り」、秋は北海道の食が楽しめる「さっぽろオータムフェスト」、冬は大迫力の雪像がお迎えする「さっぽろ雪まつり」。いずれも市民と観光客の皆さまが一体になって楽しめるダイナミックなお祭りです。
その大通公園から西の山腹を仰ぐと、昭和47(1972)年の札幌オリンピックの会場となった「大倉山ジャンプ競技場」を見ることができます。当所では、再びあのオリンピックの感動を子どもたちが体験できるよう、2030年の冬季オリンピック・パラリンピック招致活動に力を入れています。
当社は、大正11(1922)年に創業者 岩田徳治が、札幌市内を流れる豊平川の水害に悩まされていた農民の力になりたいと建設の道に足を踏み入れたのが始まりです。平成19(2007)年に「岩田建設」と「地崎工業」が合併し「岩田地崎建設」が誕生。現在は、北海道を基盤に東北から九州まで全国に拠点を持つ総合建設会社になりました。市内再開発事業やニセコエリアの宿泊施設建設、北海道胆振東部地震で甚大な被害を受けた厚真町での災害復旧工事のほか、本州ではリニア中央新幹線や東京オリンピック競技施設の工事などにも参画しています。
また、アジア、アフリカなどにも事業基盤を広げ、政府開発援助(ODA)事業を通じて発展途上国の生活環境の向上に貢献しています。
令和4(2022)年に創業100周年を迎えますが引き続き地域から信頼され、声を掛けられる会社でありたいと願っています。
私が経営者として心掛けているのは「堅実であること」。ステークホルダーの皆さまから「信頼」を得るには、堅実さが最も重要であり、当社の社風にもなっています。
そして、社員個々の力が伸びることが組織力向上につながると思っており、社員には「建設業のプロとして技術のほかに、1番になれるものをつくる努力をしなさい」と常々伝えています。また、同時にこの仕事に誇りを持ってほしいと思います。われわれの仕事で地域の文化、歴史が変わることを理解し、それを支えているという自負を持ってほしいと願っています。
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