日本政府観光局(JNTO)はこのほど、国際会議協会(ICCA)の調査結果で、2015年に日本で開催された国際会議件数が対前年18件増の355件で過去最高となったことを発表した。世界では7位、アジア・オセアニア・中東地域では4年連続で1位だった。世界で開催された国際会議は1万2076件で、前年より571件の増。
2010年の「Japan Mice Year」を機に観光庁とJNTOが取り組んできた国際会議業界へのプロモーションや、日本の各都市の受け入れ環境の充実、積極的な国内外での会議主催者へのセールス活動などの成果が現れた。
日本の都市別では、東京(世界28位:80件)、京都(世界57位:45件)、福岡(世界85位:30件)、大阪(世界115位:23件)、横浜(世界117位:22件)の順となっている。第1位の東京は、前年(90件)より減少したものの、福岡、大阪をはじめ多数の都市が件数を伸ばした。
直近10年の国際会議開催件数で比較した場合、世界で開催された会議件数は、36%増加したが、日本の場合は28%増加となっている。JNTOでは、「日本の潜在的成長の余地は依然高い。2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて高まっていく日本への注目度の上昇機運を捉えて、国際会議開催件数アジア・オセアニア・中東地域第1位を継続する基盤を強化していく」としている。
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