高村刃物製作所
昨年10~12月に放映されたテレビドラマ「グランメゾン東京」(TBS系)で、俳優の木村拓哉さんが演じた主人公の敏腕シェフの包丁に、福井県越前市の伝統工芸「越前打刃物」が採用された。国内外の有名シェフが愛用する包丁を多数製造している同市の高村刃物製作所が特注の包丁を3本提供。評判の高い切れ味で、シェフの料理シーンに確かなリアリティーを与えた。
ドラマはミシュラン三つ星獲得を目指すフレンチ・レストランが舞台とあって、毎回、美しく独創的なフランス料理が登場。主人公が作った料理は、2007年から12年連続で三つ星を獲得し続けているフレンチ・レストラン「カンテサンス」(東京・品川)の岸田周三シェフが監修した。包丁の提供は、数年前から同社製の包丁を愛用している岸田シェフの推薦によるもの。同社は主人公のイメージを参考に、筋引き包丁、骨すき包丁、ペティナイフの3本をドラマ用に作製した。いずれも非売品。
同社の高村光一(てるかず)代表は、「ドラマを見て飲食業界を目指す若い人が増えてほしい」と語る岸田シェフの熱い思いに共感。「越前打刃物職人の立場から飲食業界の盛り上げに協力したい」と、その技術を惜しみなく注いだ。
お問い合わせ
高村刃物製作所
所在地:福井県越前市池ノ上町49-1-6
電話:0778-24-1638
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