島原商工会議所青年部では本年度、長崎県で初めてジュニアエコノミーカレッジを開催した。平成12年に会津若松YEG(福島県)が考案した本事業は、今では全国に広まっている。小学生が1チーム5人で模擬株式会社を設立し、計画、仕入れ、製造、販売、決算、納税までを体験する起業体験プログラムだ。
昨年7月の説明会には5チームが参加。8月のセミナーではルール説明から会社設立までを行い、10月の合宿セミナーでは、寝食をともにしながら、商売の仕組みを学び、商品・店づくりの具体的な計画を練り、模擬銀行からの借入や株式発行も体験した。そして11月、島原産業まつりの会場で、パンケーキやホットドッグなどの食品、手づくりアクセサリーなど、子どもたちが考え製造したさまざまな商品を販売した。12月には決算を行い、利益は子どもたちのお小遣いとなった。
メンバーは、「初めてづくし、長丁場の事業で、気が休まる間もなかったが、子どもたちの笑顔と成長を目の当たりにし、達成感もあった。来年度も開催し、さらに多くの子どもたちに参加してもらいたい」と話している。
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