日本商工会議所は1月27~28日、「商工会議所会員増強研修会」を都内で開催。全国から52人が参加した(写真)。
本研修会は、会員増強に関するスキルの向上や、ノウハウの取得などを目的に実施。講師を務めたブラフマン・アンド・エスの田中覚代表取締役は、会員増強において求められるアプローチ・ヒアリングの仕方やコミュニケーションスキルなどを説明し、徹底して「顧客の視点に立つことが必要」と強調した。さらに、講義形式の座学だけではなく、グループディスカッションやケーススタディを用いたロールプレイングなども実施。「正しい会員増強・退会慰留スキル」の習得に取り組んだ。
また、参加者が実際に会員増強活動のために使用しているパンフレットやサービス利用ガイドブックなどのツールに関するコンテストも実施。グランプリには、大府商工会議所(愛知県)が選ばれた。参加者からは「職員が前面に出ており、親しみが持てる」「利用者目線の内容。会員さんの声が分かりやすく見える」「会員さんの顔写真が良い」「地域に密着していて愛され、信用されている感じが表紙にも出ている」などの声が寄せられた。
現在、多くの商工会議所が会員増強に取り組んでいるものの、景気の悪化などから廃業が増加しており、会員数の減少に直面。いかに事業を継続し、会員であり続けてもらうかが重要な課題となっている。日商は引き続き、各地商工会議所の会員増強活動の支援に取り組んでいく。
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