観光庁はこのほど、2020年6月に公表した「日本版持続可能な観光ガイドライン(JSTS-D)」の普及促進を目的として、五つのモデル地区(北海道ニセコ町、三浦半島観光連絡協議会(鎌倉市、逗子市、横須賀市、三浦市、葉山町)、岐阜県白川村、京都府京都市、沖縄県)で実施したモデル事業の成果などを公表した。
モデル地区では、「コロナ明けの観光ではサステイナブルな取り組みを行っている観光地が期待されているので、先立って進められて良かった」「全ての観光地が取り組むべきものだと感じた」など、持続可能な観光への意識が高まり、持続可能な観光の国際的な認証機関であるグリーン・デスティネーションズが実施する表彰制度「TOP100選」に、全モデル地域が選出された。グリーン・デスティネーションズのホームページで紹介されるとともに、TOP100選のロゴマークの使用が可能となる。持続可能な観光地としての国際的な認知度向上や、サステナブルツーリズムに関心の高い観光客の誘客が期待される。
観光庁ホームページでは、同モデル事業に対する有識者によるアドバイスや、各地域の課題解決のための調査結果・今後の方向性などを公開。そのほか、感染症対策や受け入れ環境整備など、持続可能な観光の実現に向けた国内外の取り組みをまとめた事例集も掲載されている。
詳細は、https://www.mlit.go.jp/kankocho/topics08_000181.htmlを参照。
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