岡山県商工会議所連合会は8月31日、国立大学法人岡山大学、独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)とグローバル人材の育成などに向けた包括連携協定を締結した。協定は、「グローバル人材の育成・定着」「産官学の人的交流」「海外展開支援」の三つの事業を柱に、相互の連携・協力体制の強化を目指すもの。定期的に意見交換を行い、海外ビジネス拡大などにつなげる。
具体的には、「学生の就職支援や大学発のベンチャー支援」「海外情報・県内企業の海外展開の動向共有」「経営指導員による経営相談や企業の課題の共有」などの内容で連携。3者それぞれが持つ強みを最大限に生かして情報交換を密にしていく。
締結式当日、同連合会の松田久会長は「海外ビジネスは厳しい状況だが、こうしたときだからこそ知恵を出し合い協定締結がより良い未来に向けた第一歩となれば」とあいさつ。同連合会は協定により、ジェトロの外国人材活用の研修や大学からの学術的な助言などで、海外展開に悩む事業者へ適切なアドバイスができる基盤を整備する。また、3者連携による大学での講義やインターンシップの実施で、国際人材育成のためのプラットフォームの構築を目指す。
最新号を紙面で読める!