糸魚川商工会議所(新潟県)はこのほど、会員事業所と共同で「石のまち糸魚川」にちなんだ商品を開発した。同市は多様な地質により日本一と言われるほどさまざまな種類の石を見つけられることで知られている。中でも日本の国石であるヒスイの一大産地であり、地域資源の一つとなっている。同所はその特徴を生かし、「石のまち」のブランディングと魅力発信に取り組んでいる。
今回第1弾として開発した商品は日本海で獲れたホタルイカの干物、ホタルイカの干物と同市の地酒、卵の燻製(くんせい)をセットにした「いといがわ ちょい呑みセット」、石のキャラクターをプリントしたTシャツとトートバッグ、美しいヒスイ色の「ヒスイソーダ」と塩ソフト、ヒスイで作られる勾玉(まがたま)の形をした「くう菓きいクッキー」、同市でヒスイとともに大切に受け継がれてきた着物と帯を使った小物の8品。商品の開発に当たっては、専門家の指導の下、パッケージの見せ方など指導を受けたほか、多くの事業者が活用できるよう市内事業者が共通で使えるラベルやタグ、コースターなども製作した。
同所担当者は「事業を開始して1年目で、参画する事業者の反応について心配もあったが、横展開な可能な商品も生まれたため、今後の広がりに期待したい。今後は今回参加した各事業所の販路開拓や販路拡大のサポート、商品開発プロジェクトへの新規参加事業者の拡大を図り、今回開発したお土産品を活用して『石のまち糸魚川』のPR活動など幅広く展開し、発信していきたい」と述べた。
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