人の未来には理想的未来、現実的未来、趨勢(すうせい)的未来の三つあることをご存じでしょうか。
理想的未来は皆さんそれぞれの中にあると思います。こんな未来をつくりたいと思って頑張った結果、迎えるのが現実的未来です。何もしないで、成り行きに任せる。そして得た結果が趨勢的未来です。
新入社員を例にとってみましょう。入社当時、10年後の自分の理想的未来をイメージしたとします。スッと立ち姿がカッコいい自分。仕事ができてモテて……。しかし、実際は根が食いしん坊なので、徐々にお腹に肉がつき小太り体形に。その上、父親譲りで髪の毛が薄くなってしまい、モテるタイプとは程遠い存在に。仕事で成果を上げようと頑張ってはいるものの、並の結果しか出せていない。これが10年後に迎える現実的未来です。
「嫌だ! 絶対に理想的未来を迎えたい」という人は、どうしたらいいのでしょうか。
まず、自分の理想を徹底的に細かく明確化してください。あやふやではダメです。そして、それと現実のギャップを分析して、問題点を改善します。改善可能な事と改善不可能な事がありますが、改善可能な事だけに絞って変えていけば、問題は徐々に少なくなります。身長を伸ばすことはできなくても小太りは改善し、薄毛は仕方なくても、おしゃれにこだわり、魅力的な雰囲気を身に付けることはできるでしょう。
さて仕事について、これは私の専門分野です。ビジネスマンとして早く成長する方法、それはまねをすることです。こんな人になりたい、と憧れる先を見つけて徹底的にまねをする。電話の出方、企画書の書き方、プレゼンの仕方、オンオフの切り替え方、読んでいる本。しゃべり方や歩き方まで、とは言いませんが、その人を観察して、その人のやることを勉強するのです。
その間、自分の行動を憧れの人に近づけるPDCAサイクルが大切です。計画を立て(Plan)、行動し(Do)、チェックする(Check)ことで、自分とその人の違いを見つけてそれを改善する(Action)ことを何回も繰り返します。おそらく半年もたたないうちに、周囲の見る目が変わり、営業成績が変化し始めるに違いありません。
人は目的を持つことで成長します。理想は目に見えないので、忘れやすいし追求しにくい。だから誰かを仮の理想とするわけです。
まねるのは最初の数年だけ。一定のレベルになってしまえば、もう必要なくなります。自分の本来の理想を目指し、新たなPDCAを繰り返せるようになります。伸び悩んでいる人がいたら、教えてあげてください。
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