人の未来には理想的未来、現実的未来、趨勢(すうせい)的未来の三つあることをご存じでしょうか。
理想的未来は皆さんそれぞれの中にあると思います。こんな未来をつくりたいと思って頑張った結果、迎えるのが現実的未来です。何もしないで、成り行きに任せる。そして得た結果が趨勢的未来です。
新入社員を例にとってみましょう。入社当時、10年後の自分の理想的未来をイメージしたとします。スッと立ち姿がカッコいい自分。仕事ができてモテて……。しかし、実際は根が食いしん坊なので、徐々にお腹に肉がつき小太り体形に。その上、父親譲りで髪の毛が薄くなってしまい、モテるタイプとは程遠い存在に。仕事で成果を上げようと頑張ってはいるものの、並の結果しか出せていない。これが10年後に迎える現実的未来です。
「嫌だ! 絶対に理想的未来を迎えたい」という人は、どうしたらいいのでしょうか。
まず、自分の理想を徹底的に細かく明確化してください。あやふやではダメです。そして、それと現実のギャップを分析して、問題点を改善します。改善可能な事と改善不可能な事がありますが、改善可能な事だけに絞って変えていけば、問題は徐々に少なくなります。身長を伸ばすことはできなくても小太りは改善し、薄毛は仕方なくても、おしゃれにこだわり、魅力的な雰囲気を身に付けることはできるでしょう。