室蘭商工会議所(北海道、中田孔幸会頭・東海建設)、伊達商工会議所(北海道、壽淺雅俊会頭・寿浅)、登別商工会議所(北海道、木村義恭会頭・登別立正学園)は4月7日、「災害時等非常時における相互協力に関する連携協定」を締結した。3市は西胆振地域で経済圏を形成しており、同地域が自然災害に対する防災体制の強化が重要な課題となっていることから、非常時に被災した商工会議所の事業継続について相互協力、支援を行い、レジリエントで豊かな地域経済社会の実現を図る。
協定では①被災商工会議所への物資の提供、貸与、贈与②窓口、会議室、執務室などの代替場所の提供③事業継続に必要となる応援職員の派遣――の3項目について連携することが盛り込まれている。 災害に対する事前防災段階では、商工会議所自身のBCP策定や業務運用・会員支援体制の整備のほか、会員に向けた防災に対する情報提供、保険・共済の紹介などについて連携して取り組む。
締結式で伊達商工会議所の壽淺会頭は「日頃から連携の重要性を考えており、被災への備えが急務だった。西胆振には有珠山や倶多楽火山もあるが、連携を図ることで緊急時にも対応できる」と述べた。室蘭商工会議所の中田会頭は「切磋琢磨することで、経済分野に加えて防災面でも連携できる」と期待を込めた。登別商工会議所の木村会頭は「安心・安全の確保へ防災面の環境整備が必要。地域の宝を守るために取り組む」と抱負を述べた。