「静岡県事業引き継ぎ支援センター」を運営する静岡商工会議所は4月24日、清水農業協同組合(JAしみず)との間で、農家の事業承継を支援するための業務提携契約を締結した。
同業務提携は、農家の高齢化が進み、生産者の減少が続く中、急務となっている後継者探しを後押しすることを目的としている。地域基幹品目の温州ミカン振興のために発足した「清水みかん共和国」プロジェクトの一環で、農業が持続可能な産業として発展するための仕組みづくりを目指す。調印式には、酒井公夫会頭をはじめ、柴田篤郎氏(JAしみず代表理事組合長)、西村やすこ氏(クレアフォーム代表)などが出席して、各関係団体が得意分野を生かし、協働で取り組むことに合意した。早速、同市清水地区産ミカンのブランド力強化など、6次産業化の実現とともに、次世代の担い手確保、農業所得向上などの課題対策、また、新規就農者の受け入れサポートなどを総合的に進める構想だ。
同支援センターでは、JAを通じて連絡のあった組合員からの事業承継相談を受け付けてコンサルティングを行う。ほかにも、外部専門家の招へいや事業承継実現に向けた具体策の提案など、連携支援体制を強化していく。
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