公益社団法人2025年日本国際博覧会協会(大阪府大阪市)
今月は、大阪・関西万博のシンボルとして来場者を迎える、大屋根リングをご紹介します。
大屋根リングは、ヨーロッパ各国の国際設計競技で最優秀賞を獲得してきたデザイナーの藤本壮介氏が設計し、大林組・清水建設・竹中工務店の大手建築会社3社などがそれぞれの技術を結集させてつくり上げた、世界最大の木造建築です。海外パビリオンのあるエリアをぐるりと取り囲むリングの屋上デッキからは、会場全体だけでなく、大阪のまち並みや瀬戸内海まで見渡すことができます。
幅約30m、全周2025mというこの巨大な建築物は、主に国産のスギ・ヒノキを使用し、神社仏閣建築で培われた貫(ぬき)工法と現代の建築技術を組み合わせてつくられました。会場デザインの理念「多様でありながら、ひとつ」を表現したバリアフリー設計の大屋根リングは、万博の見どころの一つとなっています。
大屋根リングの詳細はこちら
HP : https://www.expo2025.or.jp/expo-map-imdex-main-facilities/grandring/
※月刊石垣2025年7月号に掲載された記事です。