長浜商工会議所(滋賀県)は1日午前、同所新会館の竣工(しゅんこう)式を挙行した。同所は1931(昭和6)年に創立され、同県内で2番目の歴史を持つ。旧会館は、1960(同35)年に建設、約60年にわたり、同県北部(湖北)地域の経済を支える拠点として活用された。ただ、老朽化が進み、また時代の変化により同所に求められる事業内容も多岐にわたってきたことから、6年前から準備を進め、今般の新会館建設に至った。
長浜市役所跡地に建設された新会館には同所をはじめ、同所やバイオビジネス創出研究会、市内金融機関、併存する市内商工会により組織された長浜ビジネスサポートセンターも入居。大型スクリーンやミーティングルームなどを有し、来館者が気軽に交流し情報発信できるスペース(フューチャールーム)も設けた。今後はこうした施設を使い、今まで以上に「オールナガハマ」で、中小企業・小規模事業者、創業希望者などの支援を通じて地域経済活性化を目指すという。
また、同跡地には同会館に隣接する形で、旧長浜公民館、市立長浜図書館、地域福祉センターを集めた複合施設「ながはま文化福祉プラザ」も合わせて建設された。今後は両施設が相互に連携し、JR長浜駅東側の中心市街地の核として、にぎわい創出への期待も高まっている。
竣工式であいさつした同所の大塚敬一郎会頭は「新しい会館は、さまざまな人や企業が出会える事業サポートの場として、さらにさまざまな経営に関する課題解決の場として、活用いただけるよう役職員一丸となって取り組んでまいります。この長浜の新しい経済拠点にぜひお出掛けください」と、今後の抱負を述べた。
同日の午後からは、市内ホテルで同会館建設に寄付などで協力した200社を超える会員事業者などを招待した竣工記念祝賀会が盛大に行われ、新会館竣工の喜びを分かち合った。
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