海南商工会議所(和歌山県、小久保好章会頭・小久保工業所)は、中小企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進を目的として、7月からAIツールの提供を開始した。
契機となったのは同所の調査で、「AIを活用したいが何から始めればよいか分からない」と回答を得たこと。AIを活用したいという会員企業のニーズに応えるため、同所は中小企業の経営実務に特化したAIツールとして、ジャイロ総合コンサルティングが開発したビジネス特化型AIツールの「Ai助(アイスケ)」を活用することした。このたび、同社との連携により、同所の支援ノウハウに合わせてカスタマイズし、「わかやまAi助」として提供されている。
Ai助の主要機能は4項目。一つ目は、事業内容から最適な補助金を自動選定し、申請書類の作成をサポートするといった「補助金・助成金マッチング支援」。二つ目は、業界動向の自動収集・分析、競合他社の戦略分析などの「市場調査・競合分析」。三つ目は、ターゲット別SNS投稿文の自動生成、プレスリリース作成支援などの「SNS運用・販促支援」。四つ目は、事業アイデアの具体化、プレゼン資料の自動生成などの「新規事業・ビジネスプラン作成」。AI導入により、例えば、市場調査が短時間で完了するなどの業務効率化、適切な補助金マッチングによる資金調達機会の拡大といった効果が見込まれる。
同所会員以外の企業も導入可能であるが、現在、会員限定で、24カ月間、正規利用料金から2000円割引となる特別限定プロモーションが行われている。割引後の利用料金は、基本的な機能が手軽に利用可能で小規模事業者・個人事業主に最適な「わかやまAi助 mini」が月額1980円(税込)、全機能がフル活用でき本格的なDX推進を目指す企業向けの「わかやまAi助」が月額3980円(税込)となっている。
詳しくは、https://www.kainan-cci.or.jp/?p=6369を参照。
記事提供: 日本商工会議所