越谷商工会議所(埼玉県)は7月9日、越谷氏を拠点とするプロバスケットボールチーム「越谷アルファーズ」と連携協定を締結した。同協定は両者が競技スポーツの充実とともに、バスケットボールを通じて相互に連携・協力し、同市の一体感の醸成や活性化を図ることが目的。今後、同所が主催する「こしがや産業フェスタ」への参加協力やスポーツ関連事業での協業、バスケットボールを中核とした他のスポーツとのコラボレーションを行い、同市のにぎわい創出につなげる。
協定では①スポーツの振興②地域活性化③地域産業・観光・文化の振興④情報発信⑤各種イベント――の5点について協力することが盛り込まれている。
両者が本格的な地域振興としての結び付きを深めたきっかけは2023年に、同所、市内に支店を置く金融機関、越谷ひな人形組合が実施した「越谷産業活性化プロジェクト」だ。同プロジェクトではアルファーズのユニフォーム生地を使い、同市の伝統工芸品である越谷ひな人形、甲冑(かっちゅう)、招き猫を各2体制作。公式戦で披露し、アルファーズと越谷市に寄贈した。
24年には、市内事業者や市民にプロスポーツ振興と連携した新たなにぎわいづくりについて関心を持ってもらうことを目的に「プロスポーツを通じた地域のにぎわいづくりシンポジウム」を開催。アルファーズの上原和人社長も参加しスポーツを中心としたまちづくりについてパネルディスカッションを実施した。また、25年3月には越谷だるま組合と市内事業者「ハナブサデザイン」の花房茂代表によるコラボレーション作品製作のほか、市内のミニバスケットボールチームの子どもたちが応援メッセージを書いただるまを公式戦で贈呈するなど交流を続けてきた。
締結式で同所の井橋吉一会頭は「今回の協定締結を機に、お互いの各種事業やイベントなどで一致団結協力し、ますます発展することを願うとともに、魅力あるまちづくりを推進していきたい」と述べた。