五泉商工会議所(新潟県)は7~8月、参加店舗がお得感のある価格で特別なサービスを提供する「ポッキリパスポート(ポキパス)」を開催した。今回で3回目となる同事業は市内外の来訪者に五泉市の魅力を再発見してもらうとともに、地域経済の活性化、参加店舗の認知度向上を図ることが目的。参加店舗やSNSでポキパスを手に入れ、店舗で「ポキパスを見た」と伝えるとお得な価格でサービスを受けることができる取り組みだ。
同所はコロナ禍での消費喚起のためすでに県内でポキパスを実施していた長岡商工会議所の取り組みを参考に五泉版ポキパスを2022年から実施。当初の参加店舗は51店舗だったが、現在は約100店舗に増加している。また、24年度からは冊子を作成し、五泉市の広報誌への折り込み、公共施設での配布、専用ホームページやインスタグラムを活用し、PRしている。利用者からは「普段は行かないお店にも興味がわいた」、創業から年数がたっていない参加店からは「お店の認知度向上にもつながって良かった」と好評の声が挙がっている。
同所担当者は「事業所単体では広告の効果が費用に合わず、新しい顧客の取り込みに苦労しているケースが多い。本事業を通して、市内事業所の認知度向上に貢献することができた。また、比較的取り組みやすい内容であるため、今後もさまざまな地域での活動に生かしてもらえたらうれしい」と述べた。
