ブランド化と地元消費の拡大目指す
大田商工会議所は市内の水産業者や飲食店などと連携し、地元産アナゴのブランド化に力を入れている。島根県のアナゴ漁獲量は2017年、18年と2年連続全国1位(水産庁「漁業・養殖業生産統計」)。そのうち大田産は5割近くを占めることから、地元産アナゴの知名度アップを図り、地元での消費拡大につなげることが狙いだ。その一環として昨年11月11日、ビュッフェスタイルでアナゴ料理を楽しむイベント「あなごワンデイナイト」を道の駅「ロード銀山」で初開催した。
当日は、市民ら約50人が参加。定番の白焼きや、すしをはじめ、マリネ、ピンチョス、サンドイッチなど市内の飲食店3店が手掛けた10種類のアナゴ料理を堪能した。
大田のアナゴは50㎝超の大きさとぷりぷりとした歯ごたえが特徴。しかし、多くは京阪神や首都圏へ出荷されているため、地元での消費量は少ない。そこで同所は、市内の流通を増やすため、飲食店へ働き掛けてアナゴ料理が味わえる飲食店マップも制作中だ。「〝大田といえばアナゴ料理〟と定着させ、観光振興につなげたい」と同所担当者。昨年12月には地元高校生と協力して「アナゴおにぎり」を開発した。今後は商品化も計画している。
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