岡崎YEG
全国のYEGでは、地域の特性に応じたさまざまな事業に取り組んでいる。今回は、岡崎YEG(愛知県)が長年にわたり行っている「台湾交流事業」について紹介する。
岡崎YEGは、平成3(1991)年から約30年間にわたり台湾の高雄市国際工商経営研究社(以下「高雄IMC」)と交流事業を行っている。
台湾の高雄市にある高雄IMCは、同市を中心とした企業の経営者約200人が所属し、会員相互の交流と商工業の発展、経営および管理上の各種問題研究、健全な人格・リーダーシップ向上のための研鑽の三つを活動目的として、異業種交流勉強会などを行っている団体である。
交流は、毎年4月の岡崎YEGの定時総会と9月の高雄IMCの社長交代式にて行われている。今年度も4月23日に行われた定時総会に30人が出席し、交流を図った。
昨年9月の社長交代式には14人が出席し、その後、高雄IMC主催の研修が行われ、親会である岡崎商工会議所の顧問・古澤武雄氏(東海光学株式会社代表取締役会長)も同行した。研修では、高雄IMCのメンバー企業の見学や、懇親を深めるための会食会が催された。
29(2017)年度には、謝瑩新氏(第48代高雄IMC社長)の提案により、高雄IMCと「ビジネスマッチング宣言」を取り交わし、現在は、親会である岡崎商工会議所とも連携している。今年11月に予定されている名古屋商工会議所主催のビジネスフェアには、岡崎商工会議所の仲介により、高雄IMCも出展する予定だ。 こうした国際的な交流が、岡崎YEGの若いメンバーの刺激となり、自己研鑽や新たなチャンスの獲得につながっている。
岡崎YEG令和元年度会長・水越晴彦氏のコメント
「高雄IMCとの交流は、国際人としての教養を高める上で最高の事業です。国外への研修事業を企画しても、工場見学や観光といったことしかできませんが、高雄IMCとの交流事業は、言葉の通じない外国の方をいかにしてもてなし、喜んでいただけるかを考えることができる研鑽の場となっています。参加することで台湾の人々の生活や考え方、そして温かい対応に触れることで、精神面での成長につなげることができています。こうした経験を、仕事で海外へ展開するときに生かすことができると考えております。また、9月には高雄IMCの社長交代式もあり、引き続き交流を深めていきます。この先も、高雄IMCと深い絆で結ばれていくことが、岡崎YEGの発展にもつながるはずです。最近では親会がこの事業を重要視するようになり、岡崎YEGのみならず、地域全体の具体的なビジネスという形で発展することを期待しています」
取材・写真撮影:日本商工会議所青年部(日本YEG)広報委員会
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