神奈川県秦野市は、深田久弥氏が著した『日本百名山』にも選定された「丹沢山」の麓、「日本一おいしい水」(環境省「名水百選」選抜総選挙第1位)の山紫水明の地です。かつては日本三大煙草(たばこ)の産地として、昭和の中頃まで、煙草耕作が地域の基幹産業でした。
また、小田急線で都心から1時間という利便性の良い地方都市です。現在、新東名高速道路の建設が進んでおり、新たなインターチェンジ、サービスエリアが2020年度に開設されることとなっています。
こうした中、当所では、都心に近く丹沢の山々に抱かれて生活できるわが街の魅力を広く発信し、「田舎暮らしを満喫できる街」「安心して子育てができる街」「快適な老後を過ごせる街」としてPR。官民一体で「人にやさしい街づくり」に取り組んでいます。
わが社は、調剤薬局を中心にデイサービス、介護ショップなどの事業を市内9カ所で営んでいます。
明治38(1905)年11月28日に神奈川県より「薬種商」の鑑札許可を受領したときを創業としており、明治・大正・昭和・平成と幾多の時代の荒波を乗り越えて生きながらえたのも、ひとえに「お客様第一主義」の精神、「親切・誠実・信頼」を大切にしてきたからだと自負しています。
お客様に対するサービス精神を何よりも経営の基本とし、会社と社員の資質の向上を図るため、絶えず人づくりに精進しているところです。
私は幼少時代より虚弱体質で、薬屋の息子であるにもかかわらず年中患っていました。中学生のとき、担任の先生がボーイスカウトの指導者だったことがご縁で、母も息子の健康を願い、勉学より健康第一と私をボーイスカウトに入団させました。おかげさまでユニフォームの半袖、半ズボンにより、寒い冬はもっとも鍛えられ、鼻水は出るものの休むことなく活動に参加することができました。
今、私は古希を迎えましたが病でふせることなく、日々、元気に生活しています。スカウト活動で学んだことは、一つは神へのつとめ、二つは他人に対するつとめ、そして、三つは自らへのつとめです。それは「感謝」と「おもいやり」、そして「自らへの戒め」と思っています。
私は、現在、ボーイスカウト日本連盟の常務理事を務めています。青少年の育成は、国家の責務であり「よき公民」「社会に役立つ人」を育成することが大人の使命であると思い、私のライフワークとして活動しています。
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