大町市は、長野県北西部の北アルプスの麓にあり、年間100万人が訪れる立山黒部アルペンルートの東側玄関口です。青木湖、中綱湖、木崎湖と3つの湖がある山紫水明な山岳観光都市です。
また、平安時代から戦国時代にかけてこの地を治めていた仁科氏によって849年に創建された若一(にゃくいち)王子神社があります。毎年7月下旬に行われる例祭奉祝祭では、6台の舞台(山車)曵(ひ)き揃(そろ)えと、鎌倉の鶴岡八幡宮、京都の賀茂神社と共に、わが国の三大流鏑馬(やぶさめ)の一つといわれる流鏑馬が行われます。小学校低学年による「子ども流鏑馬」には10騎が出場し、その勇姿が揃う場面は見ごたえ十分です。
地域の活性化を目指して、本年6月から7月まで現代芸術作家38組が参加して行われた「北アルプス国際芸術祭」では、作品制作に地域の人々も参画し、改めて地域を見直すきっかけとなりました。45万8千人が来場したと推計され、大きなにぎわいとなりました。
昨夏のリオ五輪のバドミントン女子シングルスで、銅メダルを獲得した奥原希望(のぞみ)選手は、当市で生まれ育った選手です。本年8月にイギリスで行われた世界バドミントン選手権で奥原選手が金メダルを獲得した際には大歓声が上がりました。その彼女の活躍を記念して来年1月には、全国から募集した参加者や海外招待選手など、1200人規模の国際ジュニア大会「北アルプスバドミントンオープン大会2018」が開催されます。
さて当社の創業は、昭和47年9月です。その後、58年に株式会社大町運輸を、平成10年に太陽バス株式会社を、グループ会社としてそれぞれ設立し、3社が連携して、関東、北陸、中部、関西を営業範囲として事業展開しています。「努力、忍耐、責任、成果、報酬」を理念とした社員教育を行い、地域に貢献できる企業を目指しています。
当所では、松本平から北アルプス山麓を経て新潟県糸魚川に至る塩の道「千国(ちくに)街道」沿いの塩尻、松本、糸魚川の3商工会議所と定期的に「塩の道経済懇談会」を開催し、連携した取り組みを実施しています。また、富山県の黒部商工会議所とは、昨年友好商工会議所となり、イベントへの出店など相互交流が始まりました。
当所は小規模な商工会議所ですが、「温故知新」をテーマにさまざまな活動を実施しています。歴史を積み上げてきた先輩諸氏の思いを受け継ぎ、会員事業所や地域振興のため、今後も頑張っていきたいと考えております。
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