コロナ対策、繊維のまちの力見せる
桐生商工会議所は、桐生市内の事業者と連携し、「コロナのピンチをチャンスにプロジェクト」を実施している。同プロジェクトは、同所が3月9日に設置した新型コロナウイルス感染症対策本部の取り組みの一環で、感染予防や外出自粛などに対応した商品・サービスをホームページを通じて紹介するもの。その第1弾として、市内の事業者が製作した布マスクや除菌剤などを紹介する特設コーナー「made in 桐生のマスク」を4月上旬に立ち上げた。
桐生は奈良時代から織物産業が発達した「繊維のまち」。多くの織物、縫製事業者らがマスクを製造しており、マスク不足の解消に役立てるとともに産業をアピールしようとの考えだ。5月中旬の時点で、シルクやレースなど素材にこだわる布マスクの製造事業者28社、除菌剤や使い捨て手袋などの衛生資材を扱う10社の情報を掲載。事業者は随時追加されている。
また、プロジェクトの第2、第3弾として、デリバリーやテイクアウトを行う市内飲食店を紹介するコーナー、過剰在庫を抱えた事業者を紹介するコーナーも開設した。いずれも同所ホームページから閲覧できる。「この取り組みをきっかけに、まちの魅力をアピールしながら少しでも地域に貢献したい」と同所担当者は話している。
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