各地商工会議所を通じて集まった逸品を、週替わりで東京・秋葉原の食のテーマパーク「日本百貨店しょくひんかん」で販売する「地域うまいもんマルシェ」が開催中だ。店舗で販売された人気商品の「こだわり」に迫る。
横手商工会議所(秋田県)は平成27年、お土産ブランド「IDEHA(イデハ)」を立ち上げた。同所では、「伝統的・自然由来・地域限定」をコンセプトに、とっておきのお土産を発掘し、PRや販売をサポートしている。IDEHAとはその昔、横手盆地がイデハ(出端)と呼ばれていたことに由来する。
今回の「地域うまいもんマルシェ」では、同ブランドから阿桜酒造など市内五つの蔵元の地酒と、それぞれの蔵をモチーフにしたロゴ入りの升をセットにした「横手の地酒飲み比べパッケージ」、豆腐からつくられた伝統的なお菓子「豆富かすてら」などが出品された。特に豆富かすてらは冠婚葬祭の御膳を飾る口取り料理(食膳の初めに出す料理)として古くから親しまれてきた郷土食。クリーミーでほんのりとした甘さ、植物性タンパク質が豊富で低カロリーだ。これをフリーズドライにした「TOFU PETIT」はクッキーのような食感が味わえる。
同所の斎藤晋平さんは、「TOFU PETITは自然由来の商品ですので健康志向の方におすすめです。地酒も小瓶で手軽に飲み比べを楽しめます」と話す。 この他、ラ・フランスとシルバーベルを使った果汁100%の洋梨ジュースなども販売した。横手といえばB―1グランプリ(平成21年)に輝いた「横手やきそば」で知られるが、魅力ある地元の食がまだまだ眠っているようだ。
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