福山商工会議所青年部は今年度、若手企業家育成事業として「第1回ジュニアエコノミーカレッジinふくやま」を実施した。同事業では、小学校5、6年生を対象に、5人で構成したチームを募集。参加した子どもたちはまず、数回にわたるセミナーを受講した。そして、資本金1万円、借入金1万円の計2万円を元手に、自分たちで考えた商品をつくりあげ、11月3日の秋祭りで実際に販売した。
販売終了後には、決算書も作成。税金、株主(保護者)への配当、役員(子どもたち)への報酬を決定した。さらに、12月6日には事業を振り返り、出資してくれた株主と融資をしてくれた銀行(YEG)に報告会を開催。内容が優れていたチームの表彰も行った。
同事業を通じて子どもたちは、「自ら決めて行動する力」=「自分力」を身に付け、会社(チーム)内で起こったさまざまな困難を自分たちの力で乗り越えていった。メンバーは、「子どもの頃から商売の仕組みや大変なところ、人に喜んでもらえるうれしさが分かっていれば、親が働いてくれていることへの感謝の気持ちも実感として湧いてくると思う。子どもの将来の可能性が広がる事業になった」と話している。
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