米子商工会議所(鳥取県)などは10月23日、医工連携の推進を目指す「中海・宍道湖・大山圏域産学・医工連携推進協議会」を設立した。参加団体は同所のほか、鳥取県西部と島根県東部の5市や、付属病院を持つ鳥取大学や島根大学など。会長には、同所の坂口清太郎会頭が就任した。同日に開催された設立総会では、坂口会長は「大学病院が立地する地域の特徴を生かし、医工連携により地域活性化を図りたい」と発言した。
鳥取県西部および島根県東部の地域では、従来から市長会や商工会議所・商工会が組織するブロック経済協議会などを通して広域連携を推進してきた。今回の同協議会設立は、地方創生事業の一環として市長会により発案されたものだ。
今後、同協議会は、医療機関のニーズと企業の技術を結び付けるため、企業からの個別相談については外部から「コンシェルジュ」を招くなどして対応し、連携を推進する。今年度は、まずは医工連携に関する普及啓発を行う。11月28日には行政、商工会議所・商工会など実務担当者を対象とした勉強会を開催。12月13日にはキックオフセミナーを開催し、事業者に医療ビジネス参入の基礎などについて説明し、参画を促す。
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