日本商工会議所はこのほど、簿記検定の原価計算初級の体験版プログラムを公開した。体験版では、サンプル問題をパソコンで体験することができる。
原価計算初級は、今年4月から始まった新しい検定試験。初学者を対象としており、原価計算の基本的な考え方や知識を習得できる。試験は、実施から採点、合否判定をインターネット上で行うネット試験方式で実施する。このため、学習の進ちょくに合わせて試験を活用できる。なお、試験会場は商工会議所が認定するため、自宅で受験することはできない。試験日時は、試験施行機関が決定する。合格基準は100点満点で70点以上。試験時間は40分で、受験料は2160円(税込み)となっている。
日本の労働力人口が減少する中、企業には深刻化する人手不足の克服に向けて、ITの利活用や人材育成などを通じて生産性向上に取り組むことが大きな経営課題となっている。生産性向上を図るには、自社の製品・サービスの原価(コスト)と売り上げ、利益を正確に把握しておくことが必要であり、これを求める「原価計算」は、生産性を見える化し、その向上を図る上で必須となる知識・スキルだ。
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