日本商工会議所は8月8日、商工業・農林漁業5団体が連携した特産品販売会「まるごと福島フェア」を都内で開催し、会場は福島の特産品を購入する多くの来場者でにぎわった。販売会では、あんぽ柿タルトなどのスイーツ、桃などの農産物や水産加工品を販売したほか、県産材を使った木工品の展示なども行った。 あんぽ柿タルトは、特産の「あんぽ柿」を使ったお菓子。福島の新たな銘菓を目指し、農協などとの連携によって生まれた。来場者からも注目を集め、用意した分が完売するほどの人気だった。
同フェアには、山本幸三前地方創生担当大臣、福島県商工会議所連合会の和合アヤ子理事(福島・副会頭)も参加。オープニングセレモニーで山本前大臣は、「地方創生には、農林漁業者と、農林水産物などの販路拡大に直結する仕事をしている商工会議所の連携が必要。今日のフェアを契機に、こうした取り組みが全国レベルに広がってほしい」と商工会議所による連携事業に期待を示した。また、和合理事は、「復興に向けていろいろな取り組みを行っているが、自分たちだけでは進められないものもある。商工業と農林漁業団体が連携した今回のフェアに感謝。今後も5団体で連携して地方創生の一翼を担っていけるように私たちも参加していきたい」と意欲を見せた。
日商は、5月に商工業と農林漁業の連携を通じた地方創生の推進に関する協定を農林漁業団体などと締結。今回の販売会はその連携事業の第1弾だ。協定を結んだ団体は、日商、全国商工会連合会、全国農業協同組合中央会、全国森林組合連合会、全国漁業協同組合連合会の5団体。協定では、各団体が6次産業化、販路開拓、製品開発などで連携することとしている。また、地域資源を活用した産業振興や観光振興といった地域経済の発展などの面でも協力していく。
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