日本商工会議所は5~7日、都内の東京ビッグサイトで共同展示商談会「feelNIPPON 春 2014」を開催(写真)。「地域力活用新事業∞全国展開プロジェクト」に取り組む39商工会議所が出展した。
期間中は、同時に国内最大級の商談型見本市「第77回東京インターナショナル・ギフトショー」と食の総合見本市「第15回グルメ&ダイニングスタイルショー」も開催され、約20万人が来場。会場は多くの人でにぎわった。
小樽商工会議所(北海道)は、女性メンバーが中心となり、未利用・規格外果実を活用して開発した「梅酒小樽美人」「プルーン酒小樽美人」などのお酒を出展。女性が好む爽やかな香りとかわいらしいパッケージが注目を浴びた。
八女商工会議所(福岡県)は、「田畑を荒らすやっかいもの」、食肉としても「固い」「臭い」など負のイメージがあるイノシシ肉を〝八女茶〟を用いて熟成・加工し、商品化に成功。今回は、この肉を用いたミートボールや角煮、ハム、ベーコンなどを出展した。
また、スペシャルアトラクションとして「スイーツ試食会」と「お取り寄せトークショー」を実施。試食会では、日本茶インストラクターが、高岡商工会議所(富山県)の昆布茶ケーキ、美唄商工会議所(北海道)の米粉カステーラ豊穣など、各地から出展されたスイーツが持つ魅力を引き出すお茶を選定。参加者にスイーツとお茶のコラボレーションによる〝ゆったりとした時間〟を提案した。
トークショーでは、お取り寄せ生活研究家のaiko*さんが登場。15年間で、1400以上のアイテムを取り寄せたという同氏が「気になる」feel NIPPONの開発品について語った。生活者がどういった視点で〝お取り寄せ〟を楽しんでいるのか、多くの来場者から注目を集めた。
全国展開プロジェクトは地域の小規模事業者が地元の商工会議所などと協力・連携し、全国市場をターゲットに新たな特産品や観光ルートを開発するなどの取り組みを日商が総合的に後押しする事業。「feel NIPPON」と称し、支援している。日商は引き続きこうした取り組みを、商談会や展示会の開催、実施プロジェクトへの専門家の派遣などを通じてサポートしていく。
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