日本商工会議所は8~9日、神奈川県にある相鉄線・二俣川駅で主に一般消費者を対象としたテストマーケティングを実施。13商工会議所から49商品が出品され、2日間で約2000人が来場した。
弘前商工会議所(青森県)は、「りんごの木のバターべら」「りんごっこセット」などを出品した。弘前市は、りんごの生産量日本一を誇る。これらの商品は、りんごのさらなるブランド化と、農商工連携による6次産業化をテーマに、果実だけではなく、花や木、根まで「まるごと商品化」を目標にして開発された。
恵庭商工会議所(北海道)は名産の「えびすかぼちゃ」を用いた商品を出品。中でも「恵みの庭のかぼちゃプリン」が好評で、完売するほどの売れ行きだった。同所は、「えびすかぼちゃ」を使った特産品の開発に平成21年度から着手。ペースト状に加工し、さまざまな商品に活用している。これにより、1年に1度しか収穫できない名産品の味を通年で楽しめるようにした。
全国の商工会議所は「地域力活用新事業∞全国展開プロジェクト」を活用し、地域の資源を生かした特産品や観光商品を開発し、全国規模の市場展開を目指している。日商は商談会やテストマーケティングの開催などを通じ、こうした地域発の新たな事業展開を支援している。
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