各地商工会議所を通じて集まった逸品を、週替わりで東京・秋葉原の食のテーマパーク「日本百貨店しょくひんかん」で販売する「地域うまいもんマルシェ」が好評開催中だ。店舗で販売された人気商品の「こだわり」に迫る。
佐賀商工会議所は、ほんのりピンク色が特徴のこうじドリンク(発酵飲料)「ストーク・ロゼ」や、佐賀県の地域産業資源に指定されているヒシ(菱)を使い産学官で開発した「ひしぼうろ」、素朴な味わいの「ごまサブレ」など健康志向の食品を販売した。
ストーク・ロゼは、県内のこうじ専門店・和糀が同県産の米「さがびより」、米こうじ、黒米の紫福米(しふくまい)を使い糀蓋(こうじぶた)製法といわれる昔ながらの方法で製造。保存料や着色料は使用していない。栄養価も高く、美容と健康が気になる女性におすすめという。
ひしぼうろは、神埼特産のヒシの皮を生地に練り込んだ焼き菓子だ。ヒシとは池や沼に自生する水草でその実を蒸す、茹でるなどして食用とするもの。その皮を使って大串製菓店、西九州大学、神埼市が共同で開発、抗酸化作用のあるポリフェノールや食物繊維が豊富なヘルシーな菓子になった。
また、ごまサブレは、ごま加工食品専門店のまんてんが煎りごまそのものを生地にして香ばしく焼き上げたもの。同社は化学調味料や合成保存料、着色料不使用のごまドレッシングなども出品した。そのほか花粉症対策や体質改善におすすめというレンコン製品「蓮恋パウダー」(黒木農園)など、ブースにはいずれも健康志向の食品が並んだ。
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