全国商工会議所女性会連合会(全商女性連)は8日、感動・変革に挑戦する女性経営者を表彰する「第13回女性起業家大賞」の受賞者を決定した。同賞は、女性の視点で革新的・創造的な企業の創業や経営を行い、事業を成功させている女性起業家を顕彰する制度として平成14年にスタート。創業10年未満の女性経営者が対象で、①スタートアップ部門(創業5年未満)と、②グロース部門(同5年以上10年未満)の2部門がある。
審査は、創業の動機や理念、ビジネスモデルの独自性、事業展開、業績、今後の見通しなどを基準に実施。その結果、最優秀賞に当たる日本商工会議所会頭賞には、ベビー服、子ども靴のインターネット販売などを営む「リリーアンドデイジー株式会社」(大阪府吹田市)代表取締役の麻生満美子氏が輝いた。
同社は平成22年に創業。子どもの発育を足から考える「足育」という新たな切り口から、素材や縫製に優れ、歩行レベルに合わせて設計された子ども靴の多い海外ブランドに着目し、インターネットで販売している。
ネット販売は顔が見えないため、実店舗以上の心遣いが大事と、ひと手間かけたメッセージカードなどの温かいサービスが好評。現在、地域の子育てママを積極的に雇用し、女性の活躍できる場の創出に貢献していることなども評価された。
女性起業家大賞の表彰式は、10月2日に神戸市(兵庫県)で開催される「全商女性連総会」で行われる。
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