日本・東京商工会議所が事務局を務める日本・エジプト経済委員会(委員長=小澤哲・豊田通商会長)は2日、第回日本・エジプト経済合同委員会会議を都内で開催した。会議には、エジプトのアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領はじめ両国の政府、経済界などから約400人が出席した。
冒頭にあいさつした小澤委員長は、エジプトが中東と北アフリカをつなぐ交通の要衝であることや、地中海を挟んで欧州と隣接していることから、これらの市場に向けた製造拠点としての優位性を指摘。「人口が1億人に到達する大きなポテンシャルを秘めた消費市場としての魅力も持ち合わせている」とエジプトの将来性の高さを強調した。
エルシーシ大統領は、日本からエジプトへの投資や貿易の拡大を要望。「エジプトは世界中のパートナーとの協力関係強化を目指しており、その筆頭が日本である」と述べ、日本との連携に期待を寄せた。
会合では、日本とエジプトの企業・団体間による件の協力協定の署名式も実施。日商はエジプト商業会議所連合会(アハメド・エル・ワキル会頭)と協力関係強化のための協定を締結した。
協定では、両国間のビジネスに関する情報交換、両所が参加または開催する展示会、トレードフェア、シンポジウム、カンファレンスなどにおける相互支援などについて合意。両国の貿易の発展や投資促進に向けて協力関係を強化していくことが盛り込まれた。
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