日本商工会議所は8月28日、「簿記がもっと好きになるセミナー」を都内で開催した。セミナーは、簿記の真の魅力を知ってもらうために、日商が初めて開催したもので、大学生、高校生など約100人が参加した。
セミナーでは、公認会計士で、ミリオンセラー『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』の著者、山田真哉氏と、大学講師で経営コンサルタントの髙見啓一氏が講演を行った。山田氏は、「『歴史を操る支配者・複式簿記の秘密』~簿記、ふしぎ発見!~」と題して、産業革命やフランス革命など、世界史上の大きな出来事と簿記との関わりをクイズ形式で解説。高見氏は、「『簿記に恋して』~簿記がつなぐ、ちょっと知的なラブストーリー」をテーマに、主人公が大学で学んだ知識を生かし、幼なじみとその母が営むカフェの経営を手伝うストーリーを通じて、簿記が経営に役立つことを説明した。
参加者からは、「簿記に苦手意識を持っていたが、簿記の歴史や、何に役立つかを知り、興味を持てた」(大学生)、「カフェの経営や、歴史上の出来事と簿記との関わりを通じて、簿記の目的や意義を確認でき、勉強のモチベーションも高まった」(大学生)、「ストーリー仕立ての話や、歴史を切り口にした講演が、面白く聞きやすかった」(高校生)などの声が寄せられた。
日商では、セミナーだけでなく有識者のメッセージや、資格取得者の活躍ぶりなど専用サイトhttp://www.kentei.ne.jp/で紹介。簿記をはじめ、日商検定の活用を広く呼び掛けている。
最新号を紙面で読める!