各地商工会議所を通じて集まった逸品を、東京・秋葉原の食のテーマパーク「日本百貨店しょくひんかん」で販売する「地域うまいもんマルシェ」。今回は、11月3~9日に出店した大町商工会議所の出品商品を紹介する。
大町商工会議所は、昨年大町市内にオープンした北アルプスブルワリーのクラフトビールや「大町三蔵」と呼ばれる3蔵元の日本酒、お酒に合うおつまみなどを出品した。ビール「氷河」は北アルプスの湧水でつくられ、すっきりとした飲み口。ピルスナー、ペールエール、IPA(インディアペールエール)に加え、コーヒー味のビール「コーヒーパンチ」を販売した。コーヒー店を営むブルワーが開発した個性的な一品だ。
大町三蔵からは、とろりとした甘口の「濃醇原酒」(北安醸造)、黒部の氷筍(ひょうじゅん)水を使用した辛口の「金蘭黒部 氷筍水仕込純米吟醸酒」(市野屋)、厳冬に仕込んだ新酒を北アルプス「湖洞トンネル」に一夏貯蔵した秋酒「瓶囲い秋熟」(薄井商店)を紹介。それぞれ300ミリリットル入りの小瓶を販売した。
また、手づくりパンの頂(いただき)ベーカリーからパリッとした歯応えの「クネッケブロート」を紹介。生地に大町産のそば粉を使い、カボチャの種やチーズなどをトッピングして焼き上げたもので、おつまみにお薦めだ。そのほか、甘味の強いリンゴ「しなのほっぺ」、青唐辛子みそ「あずみのとっからみそ」、納豆の粉末を生地に練り込んだ「安曇野うどん おざんざ」もPRした。
「おざんざ」はかつて大町温泉の旅館で供されたうどん。食文化を守ろうと信州大学などが復活させた。
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