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日本商工会議所青年部(日本YEG)は5~6日、「第40回全国大会 しあわせ福井さばえ大会」を開催した。毎年全国の会員を対象に各地で開いている全国大会を、コロナ禍での新たな形として、福井県鯖江市からのオンライン配信形式に変更して実施。全国388YEGから7020人が参加した。
40回目の節目となる今回の全国大会は、「Discover Tomorrow~継ぎ 紡ぎ 繋げる しあわせのもと~」をテーマとした。配信会場は、日本総合研究所による全47都道府県幸福度ランキングで4回連続日本一に輝いた福井県。その福井の幸せの「下」に集まり、幸せの「基」を学び、それぞれの地域へ幸せの「素」を持ち帰った後、YEGが各地で幸せアクションを起こすことで、それぞれの地域の明日を輝かせる「元」とすることを目指している。
会員総会や記念式典のほか、特別事業としてトークセッションを実施するなど、YEGブランディングの可能性を探った。また、サイバーエージェントの藤田晋代表取締役社長(鯖江市出身)による記念講演「これからのしあわせな働き方」を実施した。
日本YEGの米良充朝会長は「コロナ禍は、不確かなことを露呈させ続け、確かなことに対してはさらなる試練を与え続けている。いかなるときも私どもYEGは強く確かなことを築き続けられる孤高の存在としてあり続けてほしい」とあいさつ。「われわれの行動こそがニューノーマルであると声高らかに言い続けられるように、団結と連帯を刻んでいきたい」と意気込みを語った。
ライブ配信により記念式典であいさつした日本商工会議所の三村明夫会頭は、コロナ禍で足腰の弱い中小企業が受けている影響は特に深刻と指摘。①生き残りのための支援を行い、再建の時間的猶予を与えること②感染拡大防止と経済活動のバランスを取ること③国民生活の正常化へ向けて、国民へのワクチンの接種をスムーズに進め、医療検査体制をしっかり整備することの必要性を説いた。その上で、「コロナ禍を変革のチャンスと捉え、デジタル化、事業承継、生産性向上、大企業と中小企業の新たな共存共栄関係の構築などへの取り組みを加速してほしい。リモートワークや地方居住のニーズの高まりを地方創生につなげていくためには、次世代の地域を担うYEGの情熱が原動力となる」と期待を寄せた。
全国大会は、商工会議所活動の一翼を担う全国各地のYEGメンバーが、交流と研さんを通じて次代への先導者としての意識高揚を図ることなどが目的。
次回の全国大会は、2022年2月23~27日に、香川県高松市で開催の予定となっている。