文部科学省はこのほど、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)が実施する「ユネスコ創造都市ネットワーク」に、大分県臼杵(うすき)市が、食文化分野で加盟を認定されたと発表した。
ユネスコ創造都市ネットワークとは「国際的な連携によって地域の創造産業の発展を図り、都市の持続可能な開発を目指すもの」。2004年に創設され、2年に1回、ユネスコが公募する。七つの分野(文学、映画、音楽、クラフト&フォークアート、デザイン、メディアアート、食文化)があり、加盟都市は世界90カ国以上295都市。臼杵市の加盟は国内では兵庫県神戸市、愛知県名古屋市などに続く10都市目で、食文化分野では山形県鶴岡市に次ぐ2都市目となる。
臼杵市は、みそ・しょうゆなどの醸造・発酵産業に支えられた伝統的食文化を有するとともに、近年は有機農業や水源涵養の森づくり、地産地消を推進し循環型社会の実現を図っている。食文化の継承や国内外の都市との連携による創造的産業の創出と持続的な発展を目的として、今年2月に臼杵商工会議所をはじめとする経済団体、教育研究機関、食関連企業などで「臼杵食文化創造都市推進協議会」を組織。4月に同ネットワークへ加盟申請し、11月8日に認定された。
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