日商簿記1級(第158回試験)
問題形式に慣れることを重視
藤木さんは、公認会計士試験の勉強で培った知識があったため、1級の学習では問題の形式に慣れることを重視。過去問題や本番形式の実践問題集を使って知識の定着をはかり、解答感覚を養うことを意識していた。勉強で工夫した点については、「1日のうちに最低限やるべきことをタスクベースで明確化することです」とコメント。「出題範囲も広く、一筋縄ではいかないと感じていたため、大学1年生の春から一定のペースを保ち、通学の電車内など隙間の時間を見つけて勉強することを心掛けました」と話している。
日商簿記1級(第159回試験)
きっかけは大学の授業
大学の授業で感じた「簿記のシンプルかつ奥深い性質」に興味を持ち、勉強を始めた今峰さん。3級、2級とステップアップする過程で簿記の面白さを感じるようになり、1級取得を目指した。受験対策については、「まず市販の参考書を読み、取引の内容や仕訳の方法を大まかに理解し、次に問題集を解き、間違えたところや理解が足りていないと感じたところについて参考書に戻って勉強することを繰り返しました」と語る。今後は、「この資格で得た知識や経験を公認会計士試験や、試験合格後の実務でも活用し、社会に貢献したい」と述べている。
リテールマーケティング(販売士)検定試験1級
日常業務が学習内容に直結
名古屋にあるカメラの専門店に勤務する河合さんは、店長として、店舗管理、目標管理、販売管理、人事管理、広告宣伝、仕入れなど、日々店内におけるほぼ全ての業務に従事。学習においては、テキストの内容のほとんどが普段の業務に直結しているため、少し難しい内容でも業務に当てはめて考えることによって理解を深めた。ネット試験方式については「試験日が限定されないため、仕事のスケジュールに左右されず試験に挑むことができ、助かりました」と指摘。「本資格で得た知識を、社員教育や指導に生かしていきたい」と今後の抱負を語っている。
日商PC検定試験(文書作成)1級
最も気を付けた時間配分
大学で情報系の科目を中心に授業を選択している松岡さんは、授業の延長として自分の力を試したい、将来は情報系の職種に就きたいと考え、就職活動でアピールしたいとの思いから受験を決意した。受験で最も気を付けたことは時間配分。演習を中心にできなかったところは、復習を繰り返すという学習方法で、効率よく集中することを心掛けた。今後については、「資格を取得したことに満足しないで、継続的に能力を高める努力をしていきたい」と述べている。
日商PC検定試験(データ活用)1級
家事との両立に一工夫
民間職業訓練施設におけるアシスタント講師として日商PC検定や日商簿記検定の資格取得対策講座に携わっている杉沢さんは、知識科目の学習は、商工会議所検定サイトに公開されている「ネット社会のデジタル仕事術」を自分で音読・録音し、家事をしながらイヤホンで確認。実技科目は、「公式テキストの問題を使ってデータ分析を繰り返し行い、試験時間内にレポートを仕上げられるようになるまで学習した」と述べている。今後については、「実務に役立つ日商PC検定を多くの人が取得できるように」講師としてサポートしていく考えを示した。
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