有田商工会議所(佐賀県)や伊藤園などはこのほど、お茶と有田焼の器を企業に届けるサービス「CTeaOサービス」を開始した。「CTeaOサービス」は、リモート化、脱オフィス化の増加で、企業のCEO(最高経営責任者)と社員の距離が離れている会社が多い中、お茶と有田焼でコミュニケーションの場と機会を創出しようと考案。社員の本音や会社の課題、解決方法を引き出す雰囲気づくりに役立てる。
具体的には、依頼を受けた会社の社員一人一人のパーソナリティーに合った器を選び、伊藤園のお茶と共にキットにして送付。CTeaO(Chief Tea Officer)に任命されたCEOが、お茶をきっかけに社員に声をかけることで円滑なコミュニケーションづくりにつなげる。
キットの内容は、伊藤園の茶葉、有田焼の急須、有田焼の湯飲み、茶葉を入れる専用BOXの4品。CTeaOサービス事務局は、社員に対して社内での立ち位置や悩みなど仕事に関する内容のほか、特技や座右の銘などのアンケートを実施し、それぞれのパーソナリティーに合った湯飲みを選ぶ。CEOは、「元気がない」「頑張りすぎている」「迷っている」「人間関係がうまくいっていない」など社員の気持ちを推察し、4種類の茶葉からその時の状況に合ったお茶を入れる。
利用希望のCEOには、CTeaOスタッフが茶葉に応じた入れ方などをレクチャーし、習得後に「CTeaO」に任命。CEOは、サービスの利用目的やゴールを設定し、導入から1カ月ごとにヒアリングを受けるほか、3カ月後に振り返りとNEXTゴールをCTeaO事務局に共有する。NEXTゴール設定後は、四半期に1回程度、状況のヒアリングを行う。料金は、メンバー1人につき2万2000円(税込み)。
詳細は、https://arita-cteao.jp/を参照。
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