加盟単会数128で発足した日本商工会議所青年部(日本YEG)は昨年創立40周年を迎え、417単会、3万2000人以上が所属する組織に成長した。2022年11月30日に両国国技館で記念式典を開催し、これからの活動へ決意を新たにした。
歴史への感謝と未来への誓い
1982年に富山県高岡市で開催された結成大会から40年、日本YEGは昨年11月30日に両国国技館で記念事業を開催した。会場には各地単会会長と日本YEG出向者を合わせて1209人が参加し、オンライン参加のメンバーも753人に上った。第1部の記念式典の冒頭では、西村昭宏会長が「40年という長きにわたり尽力された先輩方、指導や支援をいただいた日本商工会議所をはじめとする関係諸団体に深く御礼を申し上げる」と感謝の言葉を述べた。そして、「これからのYEGに求められる担いは、社会課題の解決と経済成長の両立。商工会議所活動の一翼を担う各地のYEGが、地域経済を持続的に発展させ地域の未来を切り開く『成長のエンジン』であり続けられるよう、日本YEGは全ての単会の未来のための確かな礎であり続ける」と、未来への誓いの言葉を述べた。
次代の地域リーダーへの期待
続いてあいさつした日本商工会議所の小林健会頭は、「次代の地域のリーダーであるYEGは、研鑽(けんさん)と交流を通じて自企業の成長と地域経済社会の発展に取り組み、商工会議所活動の活性化に大きな役割を担ってきた。歴代会長をはじめ役員・出向者の皆さまが時代を先取りしたさまざまな事業を積極的に展開し、長きにわたり全国のYEG活動を力強くけん引してきたことに心から敬意を表す」と発言。その上で、「世界が大きく変わる中で、次代の地域リーダーであるYEGが果たすべき役割は、ますます重要なものとなっている。創立40周年を機に、YEGが持ち前の強力なネットワークを活用し、会員相互の連携を一層強め、従来にも増して活発な活動を展開してもらいたい」と期待を寄せた。
また、岸田文雄内閣総理大臣、西村康稔経済産業大臣のビデオメッセージが披露された。その後、直近10年の会長に感謝状と記念品が贈呈された。
YEGの情熱と連携をパフォーマンスで表現
第2部の記念講演には、元プロテニス選手の松岡修造氏が登場。「応援の力を信じてる!」をテーマに、全国のYEGメンバーに熱いエールを送った。さらに第3部の祝賀会では、全国の東・中・西地区からえりすぐられた代表が、それぞれパフォーマンスを披露。東地区の「弘前市七夕会」は、「弘前ねぷた」の映像が流れるスクリーンに合わせたお囃子(はやし)と、会場正面に展示した本物の扇ねぷたで、会場内をあっという間に祭りの雰囲気に包んだ。
続く中地区代表の「PHAT DANCE STUDIO」は、奈良県天理市と和歌山県新宮市の3スタジオ合同チームによる圧巻のダンスパフォーマンスで観客を大いに沸かせた。最後の西地区代表・高円寺阿波おどり連協会所属の「吹鼓連・天翔連合同チーム」は、鳴り物と威勢のいい掛け声、見事に調和した踊りが参加者を巻き込み、会場の盛り上がりは最高潮に達した。
感謝と躍進を祈念し全国各地の夜空へ
記念事業のフィナーレを飾ったのは全国一斉花火。これまでのYEG活動への感謝とこれからの躍進を祈念するとともに、各地に元気を届けるべく、北海道から沖縄まで全国46カ所で同時刻に花火を打ち上げ、オンラインで鑑賞した。夜空に輝く光はYEGの連帯の証。40年の時を超え受け継がれる思いと今を共有する仲間との絆は、これからもメンバーの活躍を支え続ける。
ありがとうございました! YEGフラッシュに協力いただいた皆さまへのお礼
石垣担当チームを代表して、戸田恒也副委員長から1年間のお礼のコメントが届いた。
2022年4月号から1年間、YEGフラッシュページを担当しました。取材にご協力いただいた、北は北海道小樽市から南は宮崎県高鍋町まで23地域の商工会議所および青年部メンバーの皆さま、本当にありがとうございました。また、ページの校正をはじめご指導いただきました関係各位に、重ねて感謝を申し上げます。
本年度YEGフラッシュページは、日本YEGスローガン【YEG STORY~我ら礎。共に創ろう、継ぎ、紡ぎ、繋げる、未来への道導~】の下、SDGsや地方創生などの切り口で、それぞれの地域の未来のための活動に取り組んでいる単会、メンバーを取材しました。紹介した事業やメンバーの取り組みが、それぞれの地域の単会活動の一助に、そして商工会議所活動の一翼を担うYEG活動の未来への道導になることを心から願い、お礼のあいさつといたします。
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