一宮商工会議所(愛知県)はこのほど、同所が普及活動に取り組む「一宮モーニング」が評価され、「令和5年度知財功労賞 特許庁長官表彰」を受賞した。4月19日には、同所で記者会見を実施。豊島半七会頭は「地元喫茶店の『モーニングサービス』を地域資源と捉えてさまざまな活動に取り組み、地域団体商標を取得したことでより一層活動の幅と認知が広がった。この度の受賞を励みに、引き続き知財制度を活用し、さらに充実した活動を展開していく」と意気込みを見せた。
「一宮モーニング」は、2007年に同所創立85周年記念事業の一環として開始。09年に「一宮モーニング協議会」を設立して活動を本格化させ、16年には地域団体商標に認定された。これまでに、事業のマップ、のぼり旗、イメージキャラクター「イチモ」の制作や、地元の大学・高校生が考案したモーニングメニューの販売、「テイクアウトモーニンググランプリ」を開催するなど、地域全体を盛り上げてきた。
今回受賞した「知財功労賞」は、知的財産権制度を積極的に活用した団体などを表彰するもの。「一宮モーニング」は、地元の商工業者、農業・畜産関係者、教育関係者など幅広い層で同協議会が構成され、市全体としての協力体制が構築できている点、「一宮モーニング」という名称を使用するに当たり、「市内の飲食店で提供」「卵を付けること」「できるだけ一宮産の食材を使うこと」の3カ条を推奨し、現在参加店舗が店舗まで拡大されている点、加盟店に地域団体商標取得と表記したのぼり旗の配布を行うほか、「一宮モーニングマップ」を4万5000部発刊して市内各所で無料配布し広く周知するなど、地域全体で「一宮モーニング」を盛り上げている点などが高い評価を得た。
詳細は、https://www.jcci.or.jp/news/local-front/2023/0421151851.htmlを参照。
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